先日、薬膳のセミナーに参加する機会がありました。
基調講演と薬膳を理解するパネルディスカッションの
東京の一流ホテルのシェフによる薬膳フレンチのフルコース。
薬膳といえば、なにやら薬臭いイメージもしますが、
本来、旬の体に良いものを選んで食べる食事のこと。
医食同源という言葉もあるように、
わたしたちは薬膳をごく自然に日々の食事のなかで実践しています。
たとえば、うなぎといえば山椒。
山椒は「薬味」、
うなぎの脂肪の酸化を抑え、消化を促してくれます。
冷や奴に大葉やネギ、ミョウガを添えるのも
意味があってのことですね。
薬膳は、そもそも中医学(中国医学)からきたものですから、
クコの実、丁字、きくらげ、八角など
日本食にはなじみのない食材も使われますが、
身の回りにある食材で十分、
薬膳的な体をいたわるバランスの良い食事はできます。
たとえば夏は疲労回復効果のあるゴーヤー、
暑さでほてった体をクールダウンしてくれるスイカや茄子、
冷房による冷えを解消する生姜など、など。
病気のなる前の状態を「未病」といいますが、
食によって日々の健康を保つことは、本当に大事なことです。
命を養う食について、あらためて考える機会となりました。
キュウリのスパゲティ スイカのガスパチョソース
イサキのポアレ 豆苗とゴーヤーのバジル風味
牛ヒレのステーキ、蓮根の金平とハナビラタケ添え