久しぶりに作りました、スープ・ド・ポアソン。
魚介のアラとクズ野菜をトマトと一緒に煮込んで濾したエコなスープ。
南仏のつつましい暮らしから生まれた郷土料理です。
濃厚な魚の旨みが味わえる具なしのスープ、
固くなってしまったパンをひたしておいしく食べるという
Wエコに感心させられます。
余分なものを足さない、飾らない、
飾らないからこそ美しく滋味豊かな食の風景。
南仏で食べて覚えた一杯のスープが、
「しまつする」という、今では死語かも知れない
日本の美徳を思い出させもしました。
わたしがこれからもご紹介してまいりたい料理の
原点とも重なる、大切な味です。