みんなが寝静まった夜中、ひとり台所。春に仕込んで寝かせておいた味噌樽の蓋をあけてみました。途中、一度天地返しをしたっきり。暗い場所からいきなりひっぱり出されて起こされ、電灯の明るさに、う、まぶしい!大豆と塩と麹が混じり合ってつくるふしぎの世界、いろんなものたちが生きてうごめいています。ひそひそ何かきこえるような。まずは生まま、蒸し野菜にのせて食べてみます。樽を外から眺めては、どうかしらと待って半年。手を動かす喜こび、待つことの楽しさがここにあります。