どこへ行っても、まず市場。
どんな野菜が並んでいるのか興味しんしん。
ここ韓国は野菜を上手に食べる国です。
「薬膳」なんてややこしそうな言葉を使わずとも、
台所で包丁をもつ手が自ずと体に良いものを知っているようです。
やはり大量に見かけるのは、大根、白菜。
キムチの材料ですね。旬をむかえた野菜でもあります。
デパ地下にはトマトやピーマン、キュウリなどハウスものも並んでいましたが、
ここ市場には、旬の野菜だけ。健全な食の姿に感動を覚えました。
日本の「食」も、こうありたいものです。
銀杏が黄金色に染まる季節、ギンナンも皮をむかれて並んでいました。
ネギ、ショウガ、ニンニク、松の実、ナツメも日常に使われる食材。
ぽかぽかと体が温まります。韓国の冬は寒いと聞きますから。
レンコン、じゃがいも、しいたけなども見かけました。
日本とほとんど変わらない冬の食材です。
どの店もオバさんが下ごしらえをしたものを売っています。
ちょっとごつい、しっかりと働く手でした。
地に足がついた「食」の供給。
地のもの、季節のものを伝統的な食べ方で体にとりこむ。
この市場で働く人たちは、地産地消なんて言葉は知らないし、
必要ないでしょうね。