今年もまた暑い夏です。食べて元気をつけねば!というとき
思い浮かぶのがオクラのネバネバ。夏のスタミナ源、どうやって食べましょうか。
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このオクラ、実はアフリカ原産。
エジプトでは紀元前から栽培されていた歴史の古い野菜で、
オクラは英語、レディーフィンガーとも呼ばれます。
和名をアメリカネリと言い、中国では陸蓮根(おかれんこん)。
表皮に生えるうぶ毛は、吹く風を読み取り、身体の温度調整をはかるためのもの。
独特のネバネバは過酷な乾燥から身を守る保湿術。
灼熱の中で生き抜く生命力をもつ野菜なんですね。
栄養価
刻むほどにぬめぬめした粘り気が出ますが、
この粘り気の正体は主にペクチンという食物繊維で整腸作用があり、
コレステロールを減らす効果をもっている。
βカロテン、ビタミンA、B1、B2、C、ミネラル、カルシウム、カリウムなどが含まれるため、
夏バテ防止にも。
「広島おくら(小河原おくら)」
広島の伝統野菜「小河原おくら」は、
50年前に安佐北区小河原町で1軒の農家さんが作っていたものを
約6年前、15軒の農家さんが栽培をはじめました。
普通のオクラと比べると、緑色がやや薄く、長さは11~15㎝と大きなサイズです。
普通のオクラの切り口は五角形ですが、小河原おくらは八角形から九角形。
大きくて肉厚で軟らかく、うぶ毛がなく粘りが強いのが特徴です。
作ってみましょ!「もずくとオクラのとろとろソーメン」
ネバネバは刻むほど出てくるので、スタミナ食にするには丸ごとよりも刻むレシピを。
材料 素麺、オクラ、大葉、もずく(酢入りカップ)、めんつゆ、生姜のすりおろし、ごま油
作り方
①オクラはサッと茹でて細かく輪切り、大葉は千切り。
②①ともずくを、よく混ぜ合わせる。
③めんつゆと生姜のすりおろしとごま油を合わせる。
④茹でて水を切ったソーメンの上に①をのせ、③のめんつゆを回しかける。
※オクラの下ごしらえ(うぶ毛取り)
洗ってまな板の上におき、塩をふって手の平でコロコロと転がす。
あまり力を入れるとオクラがつぶれるので注意。