シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2014年3月5日
スリランカ食紀行 ①野菜事情

 

スリランカの町、いたるところに野菜の屋台があります。

簡易八百屋とでも呼べばいいでしょうか。
大抵は、家族経営の小さな農家さんの直販で、

小さな畑でオーガニック栽培。
現地で暮らす方の話では、
農薬の規制が緩いスリランカでは、

大型小売店(スーパーマーケット)に並ぶ野菜は「食べたくない」。

食べるときはよく洗い、火を通して食べるのだと
言われていました。

 

 

野菜の種類は豊富で、
人参、大根、キャベツ、トマト・・・

日本にある大抵の野菜は揃っています。

ただ、気温が高い国なので傷みやすい葉物は、
ほとんど流通していないですね。
スリランカは米を主食とする国で、
さつまいも、じゃがいも、タロイモも米と並ぶ主食です。
また、貴重なタンパク源として
さまざまな種類の豆が食べられています。
しかし近年、パンを食べる人が増えてきて、

原料の小麦の影響による病気が増えてきたとして、
政府では「米、いも、豆を食べるように」と指導。

どの国でも、健康を支えてきた伝統食の継承は大きなテーマのようです。

とくにスリランカは一定所得に届かない国民の医療費はタダの国なので、

病気にならないために食事指導には真剣にならざるを得ません。


 

町の大きな卸売り市場も見学、
おびただしい量の野菜が運び込まれていました。

 

 

日本では見られない珍しい野菜もいっぱい!

 

バナナの花もその一つで、サラダや炒め物にして食べられています。
ビタミンCが豊富、味や香りはありません。

 

 

そして、路上でもお店でも、どこでも売られているのがココナツ。

果汁はジュースに、果肉は料理に、ヒゲの外皮はタワシに、
そしてカラは燃料に、葉は家の屋根にと、すべてを使いきるエコロジカル。

ただ、近年の宅地化で椰子の木も激減。
輸入に頼る現状だとか。

明日は、農家さんの畑訪問をレポートします。

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