那覇バスターミナルから路線バスで約2時間、
はるばると「カフェ がらまんじゃく」を訪ねました。
赤瓦の建物に月桃が茂る、いかにも沖縄の風情が感じられる場所でした。
玄関を入って、思わずふぅ~。
「遠くからきたの?」 「広島からですー」
ええ!!と驚かれました。
オーナーの山城清子さん(中央)は、薬草料理の研究家。
戦前から沖縄で食べ継がれてきた伝統食を、
子どもや孫に伝えたいという思いで、カフェを運営。
「おなかが空いたら食べ、食べることによって生かされている、
命を育むための料理であることを知ってほしい」
まさに、実践的食育です。
清子さんが手に持っておられるのは、清子さんの生家に代々伝わる「薬膳草本」。
「米だって、芋だって、沖縄が原産よ.沖縄が食の原点よ~」
沖縄の食に誇りを持っておられます。
つい1週間前に腕を骨折したというのに、
ギブスを取って厨房で忙しく立ち働かれる
まさに沖縄の野草のごとく生命力あふれる気持ちのよい方でした。
ミネラル分を多く含み、強い抗酸化作用をもつ沖縄の野菜と、
琉球在来種の野菜を使った薬膳料理。
野草の90%を食べることができる沖縄では、
日々の食事でうまく野草の効用が取り入れられています。
鉄分やβカロテンを多く含む水前寺菜も、ここではハンダマと呼ばれ
薬草として扱われています。
生命力にあふれる沖縄の野菜をどっさり使ったがらまん定食。
庭を眺めながら、のんびりといただき、
食後は、清子さんとそのご友人の3人で
大いに話が盛り上がりました。
※このたびはバスで行きましたが、往復4時間はけっこうキツいです。
沖縄はレンタカーで動かねば時間がかかりすぎます。