シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2009年3月4日
竜胆

先日、友人のAさんたちとお喋りしていて
「エンディング・ノート」の話になった。
エンディング・ノートとは、
葬式や持ち物の整理など死後を託すための記載。
うさぎのリクエストは、ただ一つ。
微かに水音のきこえる静かな森に骨のひとかけを埋めて。
他は、都合のいいように始末してもらえればいい。
こまかなリクエストで残った者を煩わせては申し訳ないから。
と、そんな矢先に読んだのが
あさのあつこの「金色の野辺に唄う」(小学館)。
いい本です、こころが洗われます。
母親が亡くなった夜、娘が百本の竜胆を花屋に注文する。
そして届けられた竜胆の束、
すでに祭壇に飾られていた白い花のなかに、
竜胆を1本1本埋めていく。
紫色がさぞかし美しいだろうと思ってみる。
そうか、花。 あ、でも、やめよう。
葬式は残された者のためにあるのだから。

野菜マイスターの試験まであと2日。
テキストを閉じて本を読んだり、庭の花芽を眺めたり。



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