トウモロコシ、頭についてるモジャモジャひげ、なぜおひげ?
あれじつは雌しべ。1本1本が粒(実)と繋がっていて、
受精すると粒がふっくら充実するしくみなんです。
じゃ、あのひげって何本くらいあるんだろう?
その数およそ600本。であれば粒も同じ600個となるわけですね。
植物のかたちには意味がある。そんなことを話した
きょうのRCCラジオ「おひる〜む」。
もうひとつ聴いてほしかったのは、
トウモロコシの味や香りは皮に守られているということ。
同じ穀物である米や麦は一粒一粒が殻で守られていますが、
トウモロコシは外の皮1枚。これを剥くとたちまち鮮度が落ちていきます。
なのに写真のように一部剥がされて売られているのは、なぜ?
消費者が中の状態を見たがるというのが理由。
鮮度は落ちるわ、農家さんにとってもひと手間かかるわ。
どうでしょう、キレイな野菜がいい、虫が入ってるなんてとんでもない……
私たちのちょっとのわがままが野菜のいのちを縮めているとしたら。
ただでさえ栽培に手がかかるとうもろこし。
大量の肥料が必要で虫がつきやすく、収穫後鮮度が落ちやすいのです。
野菜のことをよく知り、農家さんの労苦も知る。
みんなが生産者の立場になって考えること、だいじですね。