街でおいしいパン屋さんが人気です。
人里離れたところにも、民家で焼いておられる
「手作りパン」の看板を目にします。
それはそれで楽しいことですが、
毎日の食事の主食の基本は「ごはん」で。
どうも最近、食の「芯」がぐらついているようで
気になります。
いま読んでいる本、
「家族の勝手でしょ!~写真274枚で見る食卓の喜劇」
(新潮社刊)
たとえばロールケーキの朝食、カップ麺とバナナの夕食、
「冷蔵庫に何もなかったので、冷凍ご飯とカップ麺どっちがいい?と
子供に聞いたら、カップ麺と言ったので、やったー!と思った」と、
あるお母さんのコメント。
せめて温かいごはんでおむすびを、と思います。
また、写真を見ていくと「ごはん」のない食卓が目立ちます。
パン、パスタ、たこ焼きなど粉ものがとても多い。
言い換えれば一品で食べられるものが多い。
たとえばご飯と、煮物、焼き物とみそ汁。
昔から言われる一汁三菜、
これをきちんと摂れない、摂らない食の乱れが、
ひとの体や心に問題を生じさせ、
米の消費の低迷にも拍車をかけています。
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ごはんを食べれば、
おのずと野菜や魚の副食もついてきます。
ごはん(米)からも、しっかり栄養が摂れます。
お茶碗1杯分のご飯約15円、カップ麺1個100円。
ごはんは経済的でもあるのです。
「米のめしを食わにゃ、力が出んわ」と言われた時代のニッポン、
今よりも気持ちおだやかで、活力もあったように思います。
美しい稲穂の国ニッポンの復活を心から思います。
そして、こどもたちの毎日が、おかあさんの手の
温もりにつつまれていますように。
たとえおむすび1つでも、にこにこ笑って食べる
「幸せごはん」でありますように。
私を育ててくれたこのふるさと広島で、
私にできることをやっていきたいとと思っています。