シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
笑顔がある、驚きがある、発見がある、楽しく生きるための「食」を 農家さんやお店やメーカーさんや生活者の方々とご一緒に。
2011年11月17日

 

不況にあって、男子弁当なるものが脚光を浴び、

公園のベンチで愛妻弁当を広げるサラリーマン父さんも。
そんな姿が微笑ましく映るのは、
そのお弁当が世界でただ1つの手作りだから。
コンビニ弁当ではこうも温かい気持ちにはなれないでしょう。
それがお弁当の力です。

そして、もうひとつ、新たな地域の試みが「地産地消弁当」。
じぶんたちが住む地の食材を知り、

あるいは埋もれた郷土料理を発掘しながら作る、
里山の季節の彩り弁当。
私が食育で関わる山県郡安芸大田町でも「里山元気(まめ)な弁当」を開発。
町外から森林ツーリズムにやってくる人たちの昼食として提供。

里山を目で舌で味わってもらおうという企画です。

○○さんが作ったコンニャク、日本棚田百選にも選ばれた井仁棚田の米、
特産品の祇園坊柿、これも町特産の雪化粧かぼちゃの煮物・・・・。
とてもおいしそうではありませんか。

2011年10月27日

 

朝夕の冷え込みが身にしむ11月にも入ると
広島菜漬が出回りはじめます。

昨年野菜アドバイザーの研修で広島菜の産地を
訪ねたことを思い出します。
広島菜は広島の伝統野菜で、
九州の高菜、信州の野沢菜と並ぶ3大漬け菜です。
この日訪ねた安佐南区の川内地域は、
古くから良質の広島菜が育つ名産地で、
贈答用の広島菜漬のほとんどがここから出荷される
広島菜で作られるそうです。

 

しかし、農地の宅地化はここにも見られ、
出荷量は年々減少の傾向に。
米の消費減にともなって、若い人の漬けもの離れも進んでいます。
先人の知恵と工夫に生かされた広島の伝統野菜、
その香りと味わいを絶やさぬために、
しっかりごはんを食べましょう。
おむすびを広島菜で包んで広島菜むすび、
カツオ節を芯にして広島菜巻き、
細かくきざんでチャーハンもgoodです。

おはなしをお聞きしたのは、

 

広島市の小学校の社会科の教科書にも登場する
篤農家の倉本さん。
先祖代々耕し続けて肥えた畑と高い耕作技術が、
立派な広島菜を育てます。
雑草の1本もなく広島菜が整然と並ぶ畑の美しさに、
プロの丹精を感じます。

 

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