草かんむりに路と書いて、蕗（ふき）。名も姿も好きな野菜です。

家の生垣あたりに生えて、年々茂っています。
そろそろ食べごろかと、収穫してやわらかな葉を佃煮にしてみました。

自生のものを摘んでまな板に置くと、家のまわり、あるいは山で採集したもので
日々の食をまかなった昔のことを思います。
もちろん、そんな時代を知るわけではありませんが、
限られた場所で採れる、限られたものを口にしていた頃の人々は
きっと多くのものを求めず、慎み深かったことと思います。
山野に自生する食用の植物で、
早春から初夏の限られた季節を味わう山菜までも、
ハウス栽培される時代。
せめてこの手でいのちの旬をまもりたいと思いながら
蕗の葉を刻みます。

作ってみました！　「蕗の里のつくだに」

 ふきの葉　5枚、砂糖大１、しょうゆ・みりん・酒各大３

①よく洗ったふきの葉を細かく刻み、塩ゆでする。

②ゆで上がったら、半日ほど水につけてアクを抜く。

③アクを抜いたら水気を絞る。

④鍋に砂糖、しょうゆ、酒、みりんを入れて煮立て、

　ふきの葉と種を抜いて輪切りにした鷹の爪を入れ
　中火でゆっくりと煮る。

⑤汁けがなくなったらゴマ油と白ゴマを適宜加えて
　 混ぜて出来上がり。

※ほろ苦さが炊きたてのご飯にもよく合います。が、

　しっかりアクを抜かないと苦くて食べられません

　（初挑戦のとき失敗しました）調味料は好みで

　加減してください。

■幸せのオマケ

CGを駆使したハリウッドの特写映画は、

アバターのような話題作でも興味ないのですが、
「アリス・イン・ワンダーランド」だけは別。

私の好きな「白うさぎ」が跳ねるアリスの世界、

しかもティム・バートン監督とジョニー・デップの
チャイルド・ハートコンビとくれば、もう！
さっそく観てきました。
ストーリーは予定調和的でどうってことはないですが、

衣装がよくて、ワンダーランドに住む変な住人達がみな魅力的。
こんなお茶会に招かれてみたいものです。

つい先日春ニンジンの料理をご紹介したばかりですが、
あまりにもおいしかったので、また登場。朝の光のなかで、
あざやかなビタミン・カラーが、「よぉ！オハヨ」と元気づけてくれます。

甘くて新鮮なニンジンを選んでくださいね。

ニンジンを切りながら、今さらながら思いました。
料理に包丁って、とても大切なポイント。
スパッと切れる包丁は、野菜を苦しめません。
ちょっと切れ味の悪くなった私の包丁、
ニンジンが「痛い～！」と悲鳴をあげています。
怒ったニンジンはギャーと毒を吐く、かどうかは分かりませんが
きっと、味に影響すると思います。

作ってみました！「ニンジンのヨーグルトマヨソース」

①千切りしたニンジンに軽く塩をふっておき、しんなりしたら水気を絞る。

②プレーンヨーグルト、マヨネーズ、はちみつを混ぜてソースを作る。

③①を②であえて出来上がり。

※ヨーグルト大３に対して、マヨネーズ大１／２、はちみつ少々。
好みで加減してください。

 ■幸せのオマケ

創業１２０年とある「共進牧場」は兵庫県にある会社。
スーパーで目について、買って見たらビンゴ！

粘りとコクがあり、ヨーグルト特有のにおいがなく、
マイルドなおいしさです。

大手メーカーに負けるな、と応援！
ちいさくとも力のある会社、まだまだあるのでしょうね。
きょうはヨーグルトソースに使いましたが、
このところ毎朝、柑橘にかけて食べています。