シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2010年9月1日

 


 

聖書にも登場するほど古くからあり、アダムとイヴが腰を隠したのもイチジクの葉。
ちょっとまなめかしい果実ではあります。
漢字で「無花果」と書きますが、花が無いわけではなく、
花が外側から見えないので「花がない」果実と呼ばれるように。
果実を割ると中に赤いつぶつぶがありますね。あれがいちじくの花です。


写真のいちじくの品種は関西以西で栽培がさかんな「蓬莱柿(ほうらし)。
適度な甘みと酸味があっておいしいのですが、
おしりの部分が割れやすく日持ちがしないのが難点。

 

 

 

いちじくには「桝井ドーフィン」という品種もあり、
これは広島の桝井光次郎さんという方がアメリカから持ち帰り、
全国に広めたものです。
果皮は全体が赤渇色で、おしりの部分はあまり割れません。
手元に友人から借りた「桝井ドーフィン物語」という立派な本があります。
今は引退して静かに暮らしておられる桝井さんが、
現役時代に書きとめた膨大な記録。
それを地元紙の記者が目にして「これは残しておかねば!」と
一冊の本にした桝井農場の85年史です。
明治35年、バラの苗木づくりを学ぶために単身アメリカに
渡るところから始まる桝井さんの一代記。
広島の農業史として読むことができて興味深いです。
ふだん何気なく口にしている野菜や果実の背景には、
それを育み改良してきた人々のさまざまな物語があります。

 ●

さて、話はさておき、いちじくをおいしく食べる法。
ケーキやコンポートなどいろいろな楽しみ方はありますが、
生の食感をそのまま味わいたいので、
シンプルにサラダとデザートに。

  

 ベビーリーフといちじくを合わせ、
ハーブソルトとオリーブオイルをかけました。

 いちじくはおしりと先の部分を切って銀杏切りに。
私は皮ごと食べてしまいます。


 

さとうを加えた生クリームをホイップして、
一口大に切ったいいちじくにかけるだけ。
クリームは有機豆乳入りの純植物性油脂。

 

幸せのオマケは「名残の夏に」

http://te2005.com/?cat=4 

 

 

2010年8月26日

 

ネバネバ系のスタミナ野菜として、今が盛り。
「広島おくら」は、地元ひろしまの伝統野菜のひとつです。
大ぶりながらやわらかく、粘りが強いのが特徴。
淡い緑色が涼しげです。

 


JAの野菜市には、農家さん手作りのPOP。


一緒に写真におさまった赤色のおくらは、
その名も「赤おくら」。
ゆでると残念ながら緑色に変わります。
生で食べると色を生かせますが、ちょっとエグいです。

調理する前に、まな板の上において塩を振り、
ころがしてうぶ毛をのぞきます。
そのまま熱湯に入れれば、
ゆで湯に塩を入れる必要がありません。



漢字で書くと「秋葵」。
アオイ科のおくらは、とてもきれいな花を咲かせます。
野菜の花のなかで一番好きな花です。

 

幸せのオマケ「幸せの呪文は ア・テ・スエ」

http://te2005.com/?cat=4

 


 

 
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