農家さんから、広島菜の菜の花を頂きました。スーパーで売られている
栽培種の菜の花とは断然ちがいます。
自然に花をつけた野生児が放つ生命の香りに胸がときめきます。
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冬の収穫を終えた早春の畑の隅で、
取り残された野菜たちが花をつけます。
ダイコン、小松菜、白菜、広島菜。
花をさかせ種をこぼして子孫を残そうとする
生命の営み。野性のちから。
春を食す楽しみである若菜のほろ苦さは、
動物に食べられないよう身を守るためのものです。
元来「菜の花」という野菜の品種はなく、
アブラナ科全般の野菜が開花する前の若葉や
花のつぼみを摘んだものの総称です。
一般に菜の花として売られているのは西洋アブラナの
やわらかな穂先を摘み取った栽培品種です。
菜の花は季節感を味わえるだけでなく
栄養もビタミン群、カルシウム、鉄分、カリウムが豊富で、
とくにカルシウム、ビタミンとCの含有量は
野菜の中でもトップクラスです。
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花が開いてしまうと香りも味も落ちて苦みが強くなるので、
つぼみのものを選びましょう。
きれいな緑を眺めていたくてキッチンのガラスコップに差しておいたら
花が開いて食べられなくなったことがあります。
作ってみましょ!「焼き菜の花のからし和え」
材料
菜の花1把、めんつゆ・酒・削り節・からし適宜
①菜の花は食べやすい大きさに切り分けておく。
②めんつゆ、酒、からしを合わせておく。
②熱したフライパンで菜の花を軽く焦げめがつくまで焼く。
③②を回し入れて菜の花にからめて出来上がり。
●ワンポイント
菜の花のほろ苦さと香りを楽しみたいので火を入れ過ぎないで。