さくらんぼトマトなるものまで出てきて、トマトは限りなくフルーツに近づいています。
でも、おいしいのはなんといっても、木で熟れたトマト。
ほのかにただよう青臭さ、野性がもつ力強い酸味、これぞトマトです。
トマトの話をすると、5人にひとりは
「そうそう、裏の畑からもいできて、おやつにしたもんですよ。
あれは、うまかったなぁ」と、遠い目になります。
日ごろスーパーで買う大玉トマトのほとんどは、
青いうちに収穫されて市場に出され、追熟をして赤くなったものです。
完熟で出したのではすぐに傷んでしまって商品にならないという
流通の都合によるものです。
そんな時代にあって、木で熟れた真っ赤なトマトを口にできる贅沢。
のどの渇きを覚える夏の朝、冷蔵庫から冷えたトマトを取り出し、
ザクッと切って天然塩とオリーブオイルをかけてシンプルに頂きます。
トマトのうまみが際立ち、good!
木熟トマトならずとも、ぜひおためしください。