広島名物といえば「もみじ饅頭」、メーカーは数多あれど創業百年のこちらが元祖。JR宮島口の裏にある高津堂さんです。
農商工連携の一環である中国地方3県の産物の情報交換会で見つけました。
「小麦粉が入手しにくかった時代、餅粉で生地を作ったんですよ」と、誠実そうな番頭格の社員さんが説明をしてくださいます。
今も当時のままの製法で作られる饅頭は、もちもちの食感。
粒あんと、栗入りのこしあんの2種類。レトロなデザインのパッケージに描かれたシカも可愛くて、たちまちファンになりました。
ビジネスの商談の会ですから、まわりはダークスーツにネクタイ姿のおじさまばかり。
そんな中、試食品を食べて「わー、おいしい!ね、ね」と騒いでいたら、
粒あん入りを1個、手の平にのせてくださいました。
これあげるから、もう帰りなさいと言われた小学生の心境。
でも、まじめな質問もしたんですよ。
米の消費拡大を図って米粉の活用が探られる今、「米粉ではできませんか?」
もちろんできるけれど、日持ちが良くないので商品化は難しいとのこと。