食育の講演で出向いた安芸太田町。
町じゅうが顔見知りというほど人口の少ない町ですが、
それだけにお互いが助け合いながら
寄り添うように暮らしておられます。
そして、この町の産物、
日本棚田百選「井仁の棚田育ち」こしひかり。
町の方々の温かな笑顔を思い出しながら、
おいしく頂きました。
田舎が好きで、休みにはぶらりと車を走らせます。
水が張られて光る春の田は、
夏には一面青い苗のじゅうたん。
秋には黄金色に実り、収穫を終えて静まった田には
「すくも」を焼くけむりがたなびきます。
稲穂の国の風景です。
平成11年制定の食料・農業・農村基本法には、
「農村の多面的な機能の発揮」という項目があります。
農村のやさしい風景が人を癒すことも
まさに農村がなしえる働きのひとつです。
米づくり農家さんの実情は厳しいと聞きますが、
このおだやかで、やさしく、美しい風景が
いつまでも日本の宝で有り続けるためにも、
毎日、しっかりお米を食べましょう。