知り合いのカフェで、イベント「リトアニアの暮らし展」。
リトアニアといえば有名なのが布のリネン、
普段からリネンの洋服やエプロンを着用することが多く、
ご縁あってリトアニアの女子高生をうちに泊めたことがあるので、
ちょっと親しみを感じる国です。
期間中、リトアニアの郷土料理をランチで頂けるというので、
食べに行ってきました。
リトアニアの伝統的な食材は小麦、大麦、ライ麦、じゃがいも、ビーツ、
ベリー、きのこ、そして肉や乳製品など。
これらは冬の寒さが厳しい国に共通する食材です。
短い夏に野菜を育て、夏の終わりにはきのこ狩り、
保存食を作り置いて長い冬を乗り越える食の知恵があります。
そんな暮らしが営まれてきた国の代表的な伝統食といえば、
まずビーツとサワークリームで作るシャルティ・バルシチェイ、
つまりロシアの伝統食としても知られる「ボルシチ」。
鮮やかなピンク色にハッとさせられます。
そして、すりおろしたじゃがいもをまるめて茹でた「ツェペリナイ」。
ツェッペリン(飛行船)の形をしたいもだんごです。
中には合い挽き肉が入っています。
それから塩漬けニシンの「シルケ」も
長い冬を乗り切るためのだいじな保存食です。
いずれも素朴な味。野菜が少ないのは、
日照時間が短い国では育ちにくいからでしょう。
少々さびしく物足りない気がしました。