3月1日、雨。
うん十年前の今朝、女の子をうみました。
病室でひとり、窓の外を眺めていたら、
まぶたの奥に風にそよぐ菜の花畑が広がって
「春菜」と名づけました。
その少し前、過労から急性腎盂炎を発症して
救急車で運ばれ入院、
〆切の迫った原稿を持ちこんで看護師さんに
こっぴどく叱られたのも今は思い出。
前のめりでがむしゃらに走ったときもあったから、
今こうして、蕗の薹を味噌にする楽しみもあるのかと。
器に詰めながら、さまざまなことが脳裏をよぎりました。
子のこと、老いた親のこと、仕事のこと、et cetera・・・
大変なことをいっぱいかかえて走っている、
みんなにエールを!
きっと大丈夫、春よ来い。