年齢を重ねるにつれて、好きなもの、好きなことが
変わっていくのを感じませんか。
絵もその一つで、さほど興味がなかった作家に
強く惹かれます。
私の場合、その一番が、シャガールです。
シャガールの作品の美しさは、そこに「祈り」があるから。
平和、愛、自由への祈り。
それを分かりやすく理解できるのが、
広島県立美術館で開催中の「シャガール展」です。
「こんなシャガール、見たことない!」
チラシのタイトル、そのまま観ての感想です。
バレエ、宗教、立体オブジェ、そして
明るくおだやかな南仏の光のなかで
創作意欲をさらに高めた晩年の作品群、
それぞれのパートで会場が構成され、
彼がどのような思いで制作活動を続けたのか、
作品が物語ってくれます。
彼がデザインしたバレエ衣装の展示や、
実際に同じデザインの衣装を着て踊る舞台の
上演風景もビデオで観られるなど、
興味深い仕掛けが盛りだくさんです。
シャガール展は12月25日(水)まで。
http://www1.hpam-unet.ocn.ne.jp/special/index.php?mode=detail&id=101
ちょうど、10月に南仏ニースのシャガール国立美術館を
観てきたので、そのときの印象とリンクして、
ことさら面白かったです。
彼が生前、じぶんの作品を収集する美術館の施設に、
ぜひと望んだコンサートホールに設置されたステンドグラス。
青と赤が美しいシャガールの作品ですが、
ステンドグラスもまた、青と赤が印象的です。
こちらは、美術館にある池にモザイクタイル画。
きもちの良い場所でした。
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南仏を思い出して、きょうは
蒸したカボチャにタプナードソースを添えてみようと思います。