生産者と生活者の距離を縮め、
農業人の熱い思いを生活者の方々に届けるのも
野菜ソムリエの大切な役目です。
そこで、野菜や農業に興味のある方に声をかけ
農家さんを迎えて開く「食と農の交流会」。
私がプロデュースする野菜パスタの店「ベジパ」でひらいた
「美菜を楽しむ会」もそうした活動の一環です。
今回は、横浜の農業家刈部博之さんを迎えて30名が集いました。
刈部さんは横浜に2.5ヘクタールの農地を持ち、
年間約50品目の野菜を生産、市場への出荷だけに留まらず
直売所も経営する気鋭の人。
ただ農産物を生産するのみでなく、農家の考え方や
伝統文化を伝えていく「交流型農業」を掲げ、
講演などの活動にも精力的に取り組んでおられます。
土地に根ざす在来種への思いも強く、
その力強いおいしさを後世へ伝えるべく
自ら在来種の交配改良にも取り組んでおられます。
手前は、8年をかけて作ったという「刈部大根」。
在来種とは、F1種とは?
畑で作物が実る過程を農業に縁のない方にも
分かりやすく説明をします。
野菜づくりの話の後は、そのおいしさを味わう食タイム。
刈部さんの野菜を中心に27種の野菜が盛られたプレートに、
「わぁー!」と歓声があがります。
野菜は楽しい、野菜はおいしい。
それを体感していただき、
野菜をもっと楽しんでいただけたらと、
野菜ソムリエとしての活動は続きます。