昨日、中国経済産業局主催の「植物工場普及促進シンポジウム」でパネリストとして登壇。
野菜ソムリエかつ生活者の立場でその展望を語りました。
植物工場とは、閉鎖あるいは半閉鎖スペースで
人工太陽光(LED)と土の代わりに養液を用いて野菜を栽培するシステム。
農薬を使わないので安全、土を使わないので清潔、露地ものに比べてリコピン含有量3倍のトマトなど、
栄養やおいしさに特化した野菜が作れるというものです。
人工的に野菜を作るなんて、という抵抗感もありましょう。
設備コストが高くビジネスとしてまだ成立しがたいという現状もあります。
しかし、露地もの、ハウスものに続く第三の野菜として私たちの口に入る時は確実にやってきます。
身と心をやわらかく、そう、柔道の受け身のように新しい時代、新しいものを受けとめる感性は必要と思います。
世界最先端技術を開発する商社の担当者、植物工場を稼働の段階にこぎつけた企業の会長、
そうした方々とお話しながら、時代のうねりの真ん中に身をおく面白さを感じた1日でした。
その後は、友人kさんから頂いたチケットで、中村紘子デビュー50周年記念リサイタルを堪能。
長き歳月によって培われた力強いタッチ、繊細な音色。
アンコール曲ドビュッシー「月の光」は、まさに月の光が天からふりそそぐようで、とても安らいだ気持ちになれました。
同行の友人たちとの久しぶりの夜ごはんも楽しく、気分転換してまたシニアの勉強に取りかかれます。
Kさん、ありがと。
☆ 工場野菜にご興味があれば、 1月末日まで、
広島市中区紙屋町地下シャレオにて植物工場のモデルケースを見ることができます。