NHKのBSプレミアム、毎週水曜日の19時30分に放送の「いのちドラマチック」。
私の好きな生物学者福岡伸一さんが出演、とても面白い番組です。
今週のテーマは「トウガラシ」。トウガラシは自生当初は鳥しか食べなかった野菜。
人間や動物がその辛さを敬遠する一方、鳥はその「辛さ」を感じないので平気で種ごとポリポリ。
糞にまじった種が遠くへ運ばれ、やがてアメリカ全土に広がり、
紀元前8000年頃から栽培が始まったとか。
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今や激辛メンやお菓子で大人気のトウガラシ、
人気の秘密は、辛いと感じるときの快楽的な痛みなのだそうです。
トウガラシを食べたとき、人はその辛みを舌でなく神経細胞でキャッチし、
脳からエンドルフィンという快楽物質を出すというのです。
一種の麻薬のようなものですね。
もっと、もっと、と、刺激はエスカレートして、
一時最強といわれたハバネロも今やランク外。
世界一辛い品種は「トリニダート・スコーピオン・ブッチ・テイラー」、
ガォーと火を吹きそうなすごい名ですね。
これを栽培しているオーストラリアの農家いわく、
「幻覚を見て病院行き」。
トウガラシの辛さを表す単位は「スコビル」。
ちなみに世界一のトリニダートの辛さは146万スコビル。
砂糖水で146万倍に薄めれば辛さを感じなくなるという意味。
ピンときます?
番組内では、劇団ひとりがトリニダードで作ったソースをなめて悶絶していました。
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野菜のことになると、つい話が長くなってしまいます。
ご興味あれば、全貌はNHKオンデマンドで。
番組次回は「ウーパールーパー」です。
日頃あまりTVを観ないのに受信料払ってんですから、
どうかこれからも良い番組をつくる努力を怠らないでね、 NHKさん。