シニア野菜ソムリエ花井綾美と「広島の大地の旬」をいただきましょう
2009年5月7日

30代、袋町に仕事場を持っていた頃
お昼を食べに通った店がありました。
本通り裏筋の小さなビルに、
隠れ家のようにあった「茶の間」。
20年ぶり、カフェ&バーになっていました。
商売気のない感じはそのまま、
小さな木の看板も、
知る人ぞ知るって感じも好ましい。
「agio」とはイタリア語で、
憩うという意。

壁に掛った「いつのひにか」は、オーナーの兄上の書。
眺めて、胸にさびしく響きます。
叶わぬ思いが、そのあとに続きそうで。
午後3時から午後12時まで、
珈琲と紅茶とお酒だけ。
友達と珈琲一杯で長々とお喋り。
席を立つと愛犬ノーベル君が帰るな!と鳴きます。
教えたくない場所、でも黙っていられない性分。
住所と電話番号は内緒。
星ビルの並びです、探してください。


2009年5月6日


山口放送が制作したドキュメンタリーを観て、
どうしても会いたくなった人がいる。
瀬戸内海に浮かぶ山口県上関町「祝島」で
農業を営む氏本長一さん。

北海道で肉牛のビジネスで大きな成功をおさめながら、
故郷の農業を元気にするために家族を北海道において祝島にUターン。
人口五百人余りの離島、荒れた棚田を豚を使って再生。
氏本さんが島で飼う豚が荒地の雑草を食べ、土を深く耕してくれる。
収穫作物のクズや島の豆腐屋さんで分けてもらうオカラも
豚のエサになり、糞尿は有機物として土壌に還元。
繁殖させた豚は食肉やソーセージとして出荷される。
一切の無理や無駄がなく、自然の摂理にかなった循環型農業。
手がけて2年、手間はかかり今は採算も合わない。
けれど、荒地からみごとに蘇った棚田を見ると、
氏本さん59歳の覚悟と才覚を感じる。
この厳しい離島での農業を覚悟させたものは、
一体何なのだろう。うさぎも、
これからの5年間を悔いのないものにするために
答を見つけなくては。
まだ少し時間はかかるけれど。



石の練塀が美しい島、
空の青と海の青に染められ、心身ともに充実した島の1日。
「こんどは酒を持って泊まりがけで」と氏本さん。
氏本さん手作りの練塀蔵で、
ワインで気分良く過ごす夜を楽しみに、
まずは9日マイスターの三次試験をパスしなくちゃ。


 
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